井戸端会議の友に

2014.07.26
未―コラム記者ノート

 地域紙の研究をしている大学教員の知人に誘われ、龍谷大学社会学部の「現代ニュース論」「ジャーナリズム論」の合同授業で講義をしてきた。
 学生は、全国紙、ブロック紙、県紙と、特定の地域で発行される「地域紙」があることを学んでおり、「地域紙の実際」を現場記者に語ってもらいたいという依頼だった。
 160人以上学生がいた中で、地元に地域紙があると挙手したのはわずか3人。うち1人が篠山市出身者で「丹波新聞」と答えてくれた。
 入社以来自分が書いた記事を見せ、「地域を活性化し、元気づける」「通信社から記事配信を受けず、自前の記事、投稿で紙面を作っている」と丹波新聞の特長を紹介。読者との距離が近いが故に書きづらいことがあることなどをしゃべり、「もっとおもしろい記事を書き、平和な丹波地域の読者の『井戸端会議の友』になりたい」と結んだ。
 講義終了後、「どんな記事が井戸端会議の友になるのか悩む」と言うと、それを読者に尋ね、一緒に紙面を作れるのが地域紙じゃないか、と言われた。なるほど。「これ調べたら?」がありましたら、ご一報下さい。(足立智和)
 

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