地域の皆様に支えられ、丹波新聞は今年で創刊90周年を迎えた。これからもよろしくお願いします。
丹波新聞が創刊された1924年の出来事を少し書き出してみると、アメリカ陸軍の航空機「ダグラスDWC」が、編成部隊による初の世界一周飛行を達成。シアトルを出発し、175日かかったそうだ。同じくアメリカで「排日移民法」が施行された。正確には「1924年移民法」といい、日本人移民だけが排除されたわけではないが、アジア出身者の移民を禁止する条項が設けられた。反米感情を生んだのは言うまでもない。
阪神甲子園球場が完成したのもこの年。十干十二支の最初の組み合わせに当たる「甲子年(きのえねのとし)」という、60年に1度の縁起の良い年であることから、甲子園大運動場と命名されたようだ。
さて、丹波新聞である。90年という長い年月を経ているが、地域を回っていると、「思っているほど認知度は高くないのかも」と不安にかられることもある。同時に愛されていることも身に染みて感じている。「地域紙として何が必要か」を考えたいと思う。(田畑知也)