普通なら下から見上げる打ち上げ花火。真横から見たら、丸いのか、平べったいのか。そんな打ち上げ花火をめぐって繰り広げられる、少年たちの一夏を描いた甘酸っぱい映画がある。1994年に公開された「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、場所によって花火の見え方が変わるのか、小学生が街外れの灯台まで確認に行くというストーリー。淡い恋模様を中心に話は進んでいくのだが、1カ月ほど前にDVDを買って鑑賞した。
丹波市版の8月3日号で、市島町の川裾祭りでUFOらしき飛行物体を見たという目撃談が多く寄せられた、と報じた。結果的には、近くの会社に勤務する男性が、打ち上げ花火を空撮するべく、カメラを搭載したラジコンヘリを飛ばし、そのランプの点滅だったことがわかった。
無料動画投稿サイト「You Tube」で、UFOから見た、今年の市島川裾祭りの打ち上げ花火が公開されている。「うーん、空から見ると丸い?平べったい?」。そんなことはどちらでもいいと感じるほど、真夏の夜を美しく彩っていたことに違いなかった。(田畑知也)