丹波市を襲った豪雨災害から、今日で3カ月を迎えた。場所によっては、今も泥出し作業が続くなど、復旧作業が続いている。
きょう、3カ月となるのを機に、前山地区では復興祈念祭「その前(さき)へ」が開かれる。張り詰めている気を少しでも休め、明日への活力になればと、ボランティアや地域住民で実行委員会をつくって企画した。地域のつながりを再確認する、一つの機会になればと期待している。
一方、市では不祥事が続いている。発注した化学消防ポンプ自動車の入札をめぐり、公契約関係入札妨害などの容疑で市消防本部から逮捕者が出た。その前は化学ポンプ車積載用のボンベ購入における不正入札事務だった。その前は水道部の不正事務、水質検査結果の隠ぺい…。
被災地を回っていると、「いろいろあるけれど、豪雨災害からの復興対応を忘れないで」という声を聞いた。市にとっては、どれを取っても抜き差しならない問題。決して復旧・復興を軽んじているとは思わないが、「被災地を忘れないで」という不安を抱えている人がいることも事実だ。(田畑知也)