先日、大先輩からの誘いで、バスケットボールのサークルにお邪魔した。参加者は、40歳代から現役の中高生たち。私、中高では主将を務めさせていただいたので、それなりにできるだろうと思っていたのが、大きな間違いだった。
パスのたびに、全身がきしむ。速攻でもかけようものなら、肺が破裂しそうになる。放ったシュートは、きれいな弧を描いて、ゴールの手前に落ちていく。頭ではイメージできているのに、体がついてこないという不思議な感覚を味わうことになった。
そして、中高生たちの元気なこと。息も切らさず駆け回る。あぁ、郷愁。私にもかつてあのような時代があったのだろうか。
先日、高校の入試問題を見たが、さっぱりわからなかったことを思い出す。中高生は、学力、体力ともに人生の絶頂なのかもしれない。
どっこい、年の功という言葉がある。若者にはない知恵や思慮が大人にはあるのだ。そして、みんないずれ年を取る。そこまで考えて、嫌な大人になったものだと反省した。
翌日、全身筋肉痛に見舞われる中、いつものように仕事に向かった。(森田靖久)