「熱い」人々

2015.06.06
未―コラム記者ノート

 篠山市内の有志が災害支援ボランティアグループ「きずな」を立ち上げた。丹波市豪雨災害の際にも活躍したグループ「丹(まごころ)」と同様、メンバー全員がボランティアとして東日本大震災の被災地を経験。「丹波でもいざという時に」と募った思いが、グループという形で結実した。
 災害が起きると多くの人が支援のためにと、「熱くなる」。その力は被災地の復興に大いに寄り添うし、各地で被災地のことを話すことで、防災の一環にもなり得る。
 ただ、「冷める」のも事実。東北で言えば、ニュースから震災の言葉が減るのに比例して、ボランティアも減り、義援金も減り、日常の話題に上ることも減った。「熱く」あり続けるということは一筋縄ではいかないと知った。
 そんな中で、「災害支援」という思いを持ち続けた両グループのみなさんは稀有な存在だ。被災地と丹波のつながりを取材し続けている身として敬意を表したい。
 身近にいる「熱く」あり続けられる人たち。冷めてしまいがちな私だが、熱く応援していきたいと思う。(森田靖久)
 

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