「丹波竜」発見から10年

2016.03.31
未―コラム記者ノート

 「丹波竜」こと、「タンバティタニス・アミキティアエ」の化石発見から今年8月で丸10年になる。と、認識したのは、このほど丹波県民局発行のこども向け恐竜化石ニュースを編集したからだ。担当から離れ、いつしか新しい化石発見の話題にもついていけなくなってしまっていたが、改めて篠山層群のおもしろさを教わった。
 今年1月に発表され、今日31日まで丹波竜化石工房「ちーたんの館」で展示中の「卵化石」は、大変貴重な発見のようだ。鳥類もしくは小型の恐竜とみられているが、とても小さく、色も分かりづらい。発見された上久下地域自治協議会の調査隊のメンバーは、ずいぶん化石を探す目が肥えておられるのではと思った。
 「丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム構想」に基づき、川代渓谷周辺一帯を「野外博物館」としてアピールする取り組みが県民局を中心に始まった。川代トンネルが完成した後、現県道をサイクリングロードにする計画などは、実現すれば楽しいだろうなと思う。10周年、改めて恐竜化石に注目したい。(古西 純)

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