県外の知り合いが接触事故にあった。店舗の駐車場内でのことで、帰宅しようと車を走らせていたところ、バックで出てくる車とぶつかり、運転席側の後方がへこんでいた。互いにけががなかったことが、不幸中の幸い。今は保険会社を通じた電話のやり取りになっているそうだが、顔が見えないだけに自分の思いが伝えづらいと地団太を踏んでいた。
弊紙では、春と秋の全国交通安全運動の前に、それぞれ上半期と下半期の事故件数をまとめ、紙面を通じて注意を呼びかけている。データは毎回、丹波署と篠山署で得ている。担当している丹波署で、最近の事故の傾向を尋ねると、決まって「商業店舗などの駐車場内での接触事故が多い」と返って来る。
中でも「バックでの出庫の際」が目立つという。バックで車を出す場合、前向きに出庫するときと比べてより慎重に確認する必要がある。後方はもちろん、左右、隣の車に当たらず出られるか―など。
前向き駐車が指定されている駐車場があるが、そうでなければバックでの駐車を心掛けたい。少しの手間で、防げる事故もある。(田畑知也)