山に入る機会

2016.07.16
未―コラム記者ノート

 夏の特集紙面の取材で、黒井城址に登った。涼しいうちにと、朝7時から登山したにもかかわらず、道中は汗だく。この時期の蒸し暑さはかなわない。セミの大合唱が、暑さを際立たせているような気もした。
 山野を駆け抜ける「トレイルランニング」の人気が高まりつつあるという。今回はその取材。山国のイメージが強い丹波地域だが、ハイカーは見かけるものの、山を走る人は見たことがなかった。
 同行者によると、県内でいうと北の氷ノ山、南の六甲山あたりはトレイルランニングの愛好者が割と多いとのこと。“真ん中”にあたる丹波地域は少なかったそうだが、斜度がきつい山が多いそうで、格好の練習場として利用する人も増えているとか。
 ちなみに、黒井城址は歩いて登ると、だいたい30分ぐらいで頂上にたどり着ける。ただ、トレイルランニングの熟練者ともなると、8分ほどというから驚きだ。
 トレイルランニング然り。山を資源ととらえれば、発想次第で活用方法があるということか。とりあえず、山に入る機会があるのはいいことだと思う。(田畑知也)

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