秋祭り

2016.10.20
未―コラム記者ノート

 秋になって、各地で盛大な例祭が行われている。みこしや大名行列が繰り出す祭りもあり、賑わいをみせている。
 私が住んでいる地域の祭りは、子どもみこしが村を練り歩く。とは言っても「担ぐ」みこしではなく、台車に乗せてゴロゴロと転がしていく。加えて、肝心の子どもの数が少なく、先日も放送で「大人も参加して」と呼びかけがあったほどだ。私が幼いころからこんな状態だったから、みこしを担いだ経験がない。
 丹波市内でも有数の秋祭りが行われる地域の友人たちは、毎年、担ぎ手として参加している。本人たちは「肩がつぶれる」「いやいや、肩を神様に捧げる1日なのだ」などと言いながらも、なんだかんだ楽しんでいるようだ。みこしを担いだ経験がない私からすれば、大勢の地域住民と一緒に盛り上げる祭りに参加できることはうらやましい。
 「昔はもっと大勢の人出やったんやけどなぁ」―。そんな言葉を、祭りに参加していた高齢者から何度か聞いた。関わる人が少なくなるのは寂しいが、年に一度の祭り。私も来年あたり、地元の祭りに行ってみるか。(田畑知也)

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