即戦力市長と対峙するには

2016.12.19
未―コラム記者ノート

 改選後初の丹波市議会が開かれている。市長は2代目。議場最前列に、新人議員でつくる会派「丹新会と維新」が、ずらっと並ぶ。新鮮だ。
 前任者から引き継ぎがあり、職員が課題をレクチャーしてくれる市長と違って、議員には引き継ぎがない。職員や先輩に教わる、自分で、仲間と、勉強するしかない。
 谷口進一市長は、行政経験があり、市政課題の理解が早い即戦力型。市長は激動の時代、実行力とスピード感が必要と言っている。その市長と対峙する議会議員が施策の妥当性を見極めるには、経緯を学び、市民の声に耳を傾け、スピード感を持って知識吸収に努める必要がある。
 改選後初めて開かれた民生常任委員会。議長が委員を辞職、オブザーバーとなり、委員は6人に。現職2人、新人4人になった。他の常任委員会も同じで、ベテラン議員が採決に加わらない委員長に就いており、採決の可否は新人に委ねられている。
 「任期の前半2年間は勉強」と言っている余裕は実はない。恥ずかしがらず、分かるまで質問を。新人の奮起を促したい。(足立智和)

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