「森の学校」10周年

2017.05.18
未―コラム記者ノート

 県立ささやまの森公園(篠山市川原)が毎年開催している子ども対象の自然体験プログラム「森の学校」が10年の節目を迎え、その“入学式”を取材した。子どもたちは来年3月まで公園内で実施される自然観察や草木染め、キャンプなど計10回のカリキュラムに参加し、自然に関する知識を深め、自立心を培っていく。
 私は、2002年の開園当初から08年5月まで同公園で働いた。森の学校の実施要項やカリキュラムを煮詰め、「あとは本番を待つのみ」の状態で退職したので、心残りの気持ちも手伝い、時々、取材でお邪魔してきた。
 私が在職中に数人のボランティアと開発した「沢歩き」のプログラムが定番化していてうれしい限り。スタート時こそ不安げな現代っ子も、全身がずぶ濡れになるころには、すっかり野生児に戻る。難所を乗り越える真剣なまなざし、無事ゴールした時の達成感から溢れ出す笑顔は今でも忘れない。
 今年の入学生は14人。取材がてら、森の奥でこだまする子どもたちの歓声と弾ける笑顔に出会いに行こうと思う。(太治庄三)

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