新旧住民つなぐ存在

2017.07.20
未―コラム記者ノート

 「子どもたちに良い思い出を」と始まり、30回目を迎える夏祭りを7月22日に開く丹波市柏原町の下町沖田地区。企画しているのは、20―60代が所属する青壮年会の「沖和会」。毎年、同市内の事業所、企業、個人など100件ほどの協賛を得て盛大に祭りを催す。その規模は1自治会の祭りを超え、広域からの来場もあるという。今年は節目の祭りとして、人気ラジオDJを招いたり、抽選会の景品を豪華にするなどして盛り上げる。
 小学生の時にこの祭りに参加した現在20代の男性メンバーが今は祭りを企画する立場にいる。「大人たちが祭りを盛り上げていた姿や、抽選会が楽しかった様子が今でも印象に残っている」と思い出を語っていた。「いまの子どもたちにも良い思い出を作ってもらいたい」と祭りの準備にも力が入る。
 沖和会は普段、清掃やボランティア活動を行ったり、祭りなどの地域活性化の役割も果たすなどしている。50年前、下町沖田地区の世帯数は18戸。現在は356戸。新興住宅地の同地区にとって、新旧住民が親睦を深められるこのような団体や取り組みの意義は大きい。(坂井謙介)

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