キツネの犯行

2017.09.28
未―コラム記者ノート

 先日放送されたバラエティ番組を見ていると、飼い猫が屋外に置いてあった近所のサンダルをくわえて持って帰ってくるという珍事が紹介されていた。番組には、動物と話ができるという女性が登場し、その理由に迫っていた。

 先月、丹波市春日町黒井の自治会で、キツネがスリッパや靴を盗んでねぐら近くに持ち帰るという“事件”を報じた。現場検証をしてみようと、ねぐらがあるという山に入ったところ、無数の穴ぼこが斜面にあった。そのそばにはスリッパがいくつか転がっていた。

 「キツネ 靴泥棒」でネット検索すると、数年前にドイツであった同様の事件がヒットした。内容は、黒井と全く同じケース。母キツネが子ギツネの遊び道具にと盗んでいったのではと紹介されている。

 番組では、猫がネズミを捕まえて持ち帰ったところ飼い主に怒られたが、サンダルだとそれほど叱られなかったから、以降も飼い主の興味を引くために持ち帰り続けていると「猫が話している」と紹介されていた。黒井のキツネの場合はどうだろうか。遊び道具にしては多すぎる気もするが。
(田畑知也)

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