丹波市市島町の竹田小学校の6年生が夏休みに地域の歴史を調べ、自由研究としてまとめた。竹田地区では小学校近くの拠点施設内に「竹田歴史資料室」がある。そこで今年5月から、地域住民を対象に歴史講座が開かれ、夏休みは子どもを対象に開講。受講した児童が神社についてそれぞれのテーマを設けて調べた。講座をきっかけに地域の歴史に興味を持ったようで、「さらに他の神社も調べてみたい」と意気込んでいた。
歴史の資料室を作り、講座を開くこのような取り組みは、地域住民の愛郷心を育む良いきっかけになる。さらに、子どもたちに対象を広げることは歴史の伝承に大いに役立つだろう。
丹波市山南町の和田地区でも愛郷心を育む取り組みが行われている。母親グループが「子どもが自然と触れ合える場づくりを」と、丹波地域ビジョン委員会の協力で地域の山林を間伐し、シイタケ作りやピザ作りなどをしている。子どもたちは楽しみながら里山や森林について学ぶ。
地域の歴史を楽しく学んだり、遊びながら愛郷心を育める場所が丹波地域には豊富にある。
(坂井謙介)