丹有新人戦 取材後記

2017.10.19
未―コラム記者ノート

 中学・高校時代を振り返り、唯一、胸を張って言えることは「部活動を頑張ってきた」ということだ。

 当時は軟式テニスと呼んでいたソフトテニス部に所属。特筆すべき大会結果を残せたわけでもないが、チームメートと過ごしたにぎやかな日々が断片的ではあるが、今も思い出される。もちろん楽しい思い出ばかりではない。中学・高校ともに主将を仰せつかり、顧問の先生(学校)と部員たちとの板挟みで、企業の中間管理職のようなしんどさを味わったし、けんかなどの争いごともあった。それでも楽しさのほうが勝る青春の一ページだ。

 先日、中学校の丹有新人大会が行われ、卓球とバスケットボールを担当した。「試合中、ラケットを持つ手が震えるほど緊張した」と話す選手や、コートサイドから鬼の形相で奮起を促す監督やコーチらの声を浴びつつ、一心不乱にボールを追いかける子どもたちの姿が、学生時代の自分と重なり、胸が熱くなった。
 来年夏には練習の総仕上げとなる総体が行われる。大きく成長して、再び大舞台に立つこの子らの姿を楽しみにしたい。(太治庄三)

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