篠山市の姉妹都市、アメリカ・ワシントン州ワラワラ市から、市民訪問団8人が来丹し、篠山での生活を楽しんでいる。その歓迎セレモニーで話題になったのが、北朝鮮のミサイル問題だ。
本来は高校生の一団が参加予定だったが、保護者が訪日を不安に思い、中止になったのだという。恥ずかしながら、改めて日本が危険な状態にあるということを認識させられた。
ミサイルに限らず、犯罪、事故、自然災害など、危険な事柄に関して、人間、どこかで「大丈夫だろう」という楽観的な思想にとらわれがちになる。そうしないと生活していけないのも事実だが、他人から「危ないよ」と言われると急に現実感がわく。
そんな中で衆院選がスタートしたが、そうこうしている間にも、またミサイルが飛ぶかもしれない。
政権を取った政党は、一刻も早く、「危ない国」と思われるような状況を変えてもらいたい。そして、次回の訪問団にはたくさんの高校生たちが参加し、篠山の人々との交流を楽しんでほしい。平和であるからこそできる交流だ。(森田靖久)