通学合宿

2017.11.11
未―コラム記者ノート

 今田地区の「通学合宿」が11月9―11日、今田まちづくりセンターを拠点に行われた。子どもたちが親元を離れ、宿泊しながら通学する取り組みで、毎年実施されている。今年は小学4年―中学2年の39人が参加。放課後、同センターに集まり、夕食作りや地域へ「もらい風呂」に出かけるなど、異年齢集団で2泊3日の共同生活を送った。

 私が初めてよその家に宿泊したのは小学校低学年の夏休み。近所の2つ年上の先輩と仲が良く、どういうわけか先輩宅へ泊まることに。昼間はにぎやかに遊んだが、深夜、急に心細くなり、「家に帰りたい」と泣いたのを覚えている。その家のおばさんになぐさめられている最中、尿意をもよおし、「おしっこ」と告げると、ひょいと抱きかかえられ、「ここでしたらええよ」と2階の窓枠に立たされた。満点の星を眺めながら用を足し終えると不思議と心が落ち着き、無事翌朝を迎えられた。ふと、こんな記憶がよみがえった。

 今年は小4になるわが息子も通学合宿に初参加していた。どのような思い出を心に刻み、何か心の成長はあったのだろうか。
(太治庄三)

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