クマに注意

2018.10.28
未―コラム記者ノート

 ある写真を撮ろうと、9月後半から早朝に山登りをしている。天候に左右されるため、毎日ではないが、週に何度か登っている。登山道があるとはいえ、誰ともすれ違ったことがない。

 ところが、登山するのをしり込みする事態になっている。丹波市内でクマの出没情報が多数あるためだ。10月の出没情報は、弊社が把握しているだけで、春日で9件、市島で4件、氷上で12件、青垣で1件(10月26日現在)。情報は▽姿を見た▽柿が食い荒らされていた▽木の幹に爪痕があった▽糞が残されていた―のいずれかに当てはまる。

 以前、県立森林動物センターの研究員に「クマに出合ったらどうすればよいですか」と問うと、「その前にクマに出合わないでください」と回答。仮に遭遇した場合、距離があるなら「おーい」とクマに声をかけて、人間がいると危険を抱かせた上で、後ずさりするのが良いとか。クマにとって耳障りな高い音が鳴る鈴も効果的という。

 登っている山は、出没情報が多数寄せられている地域。クマが遠ざかるのを待つか、冬眠を待つか。しばらく様子を見てみようか。(田畑知也)

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