まちづくりの原動力

2019.05.05
未―コラム記者ノート

 篠山市から丹波篠山市へ。5月1日にあった誕生祭を取材した。式典後、篠山城跡を含む市内6会場で、丹波篠山の〝ソウルダンス〟デカンショ総踊りが開かれた。

 印象的だったのが福住地区の住吉神社会場。同地区の住民で実行委員会を組織し、この日に向けて様々な企画を進めてきた。篠山東雲高校音楽部の学生らしいパワフルかつユーモラスなステージで始まり、3世代が在籍する「スマイル福住」が童謡唱歌を披露して会場を盛り上げた。また同地区へ移住した住民が飲食ブースを開店し、にぎわいに花を添えた。総踊りではデカンショ節の生演奏で境内いっぱいの約200人の輪ができた。生演奏を披露したのは、毎年7月下旬に同神社で営んでいる水無月祭の「打込囃子」のメンバーたち。この日のために篠山デカンショ節保存会から手ほどきを受け、練習に励んできたのだという。

 「新市名誕生を祝うイベントですが、こうして新旧住民が集い、交流する機会ができたことがなによりうれしい」とほほ笑む住民のひとり。これからのまちづくりに欠かせない原動力がここにあった。(太治庄三)

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