「土のう一俵が地域を守る」 県市職員や建設業者らが水防工法学ぶ

2019.06.29
ニュース丹波市地域

協力して土のうを積む参加者たち=兵庫県丹波市氷上町で

梅雨や台風のシーズンを迎え、風水害被害への事前対策を学ぼうと、兵庫県丹波市氷上町の河川敷で19日、水防工法技術研修会が開かれた。同県丹波土木事務所や丹波市、丹波篠山市の職員をはじめ、丹波地域の建設関係企業の社員ら計110人ほどが集まり、緊急時に役立つロープの結び方や土のうの積み方などを学んだ。

開会式で、同事務所の上田浩嗣所長は、「土のう一俵が地域を守るという気概を持って研修に取り組んでほしい」とあいさつした。

NPO法人ひょうご地域防災サポート隊の谷田登志晴さんが講師を務めた。土のう作りでは、谷田さんが「袋の中に入れる土は6分目くらい。いっぱいまで入れると、積んだときに安定しない」とアドバイスした。

土のうを積む際のポイントとして、▽土のうを置く位置に砂をまき、滑らないようにする▽上流から下流に向かって積む▽袋の結び目を隠すように積む▽土のうの上にも砂をまき、滑り止めにする―などと説明。参加者は土のうをこしらえ、協力して積み上げていた。

吉住工務店(丹波市市春日町)の工事部の男性社員(20)は、「土のうを積む時、砂をまく理由を初めて知った。まかない場合との違いもわかった」と話していた。

関連記事