99歳ホールインワンも決める 仲間が白寿記念のGG大会 健康の秘訣は「太陽に当たる」

2020.02.04
ニュース丹波市地域地域

はつらつとプレーを楽しむ芦田久雄さん=2020年1月29日午後2時7分、兵庫県丹波市氷上町上新庄で

兵庫県丹波市の「氷上寿学級グラウンドゴルフクラブ」(59人)がこのほど、クラブ員の芦田久雄さん(99)=同市氷上町=の「白寿記念大会」を開いた。芦田さんは仲間から祝福を受け、ホールインワンも決めるなど、99歳とは思えないはつらつとしたプレーを披露した。

大正10年(1921)1月16日生まれの芦田さんは、クラブ最年長。白寿を迎えた今も、打ったボールを駆け足で追いかけるなど、年下の仲間も舌を巻く御達者ぶり。「白寿で元気にプレーできるのは素晴らしいことで、芦田さんにあやかりたい」とクラブ員から声が上がり、記念コンペを開くことにした。

花束やお祝いの言葉が贈られ、芦田さんを囲んで記念撮影。「きょうは芦田さんにええ成績をとってもらわんとアカンから、わざとはずすわ」と、同じ組の仲間に冷やかされながら、ゲームを楽しんだ。

芦田さんは2004年度に入会。「これまでに優勝3回、準優勝1回、3位に3回入った」と、成績をばっちり記憶している。体に痛いところはなく、ここ10年ほどは風邪もひいていないと、丈夫な体に胸を張る。

若い頃は俊足で、兵隊の頃には、軍靴に巻き上げの脚絆で100メートルを14秒台で走ったこともある。健康の秘訣は、「太陽に当たること」。足腰には自信があり、今も噴霧器を背負って畑に出ている。

適度に体を動かし、スコアの計算に頭も使うグラウンドゴルフは高齢者に向いた良い運動という。「90歳を過ぎたらなかなか若い人と話をする機会がないが、ここに来ると、同等で話ができる。うまいこと球が入ったら、スーッとする」と柔和な笑みを浮かべた。

田中数男クラブ長(77)は、「いつも元気に走っとってや。自分 は、芦田さんの年齢まではとても無理。80歳までいけたらいいなあ」と笑っていた。参加者からは、「来年は、百寿大会」の声が早くも上がっていた。

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