地域の昔話を動画で配信 明智光秀にまつわる物語も 「若い世代も知って」

2020.06.07
ニュース地域明智光秀と丹波地域歴史

「黒井城ものがたり」などの朗読を担当した「風ごよみ」のメンバー=2020年5月30日午前9時55分、兵庫県丹波市春日町国領で

兵庫県丹波地域(丹波市、丹波篠山市)に伝わる昔話を若い世代にも知ってもらおうと、「生涯学習応援隊so―so.39」(北村久美子代表)が、兵庫丹波の森協会が発行する「丹波のむかしばなし」の朗読動画をインターネットの動画投稿サイト「YouTube」で公開している。

 親しみが持てるように地域の読み聞かせグループが朗読し、本の挿絵を物語の展開とともに変えたり、物語の舞台となった場所で撮影した写真を載せるなど、視覚的に飽きさせない工夫を凝らしている。すでに10話ほどを公開しており、北村代表は「地域の人と一緒につくっている。ほっこりした気持ちになってもらえれば」と話している。
 「―むかしばなし」は全120話あり、うち「黒井城ものがたり」「八上城物語」「梶原の大いちょう」「和泉式部と桑原」などを公開している。随時、続々と公開していく。
 北村代表が以前、丹波市の地域FM「805たんば」で「むかしばなし」を紹介する番組を制作したことがあり、インターネットを通じて若い人にも物語を伝えようと企画した。朗読は、地域の読み聞かせグループに依頼。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で明智光秀に攻められた丹波地域の城跡が注目されていることもあり、「黒井城ものがたり」と、「八上城物語」をいち早くアップした。
 この2つの物語の朗読はグループ「風ごよみ」(岩崎正池子代表)が担当。同グループの本田祥子さん(61)は、「物語の内容にもよるけれど、昔話なので、のどかな雰囲気を大事に朗読しています」と話している。
 フェイスブックで専用ページを作り、作品の公開を知らせている。「YouTube」内で「丹波のむかしばなし」を検索する。

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