「黄金色のシャワー」降り注ぐ 主食用コメ収穫始まる 「新米」もうすぐデビュー

2020.08.26
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収穫した「もみ」を軽トラックに移し替える作業。「黄金色のシャワー」が降り注ぐ=2020年8月26日午前10時45分、兵庫県丹波市青垣町沢野で

兵庫県内の市町で最も主食用の米の作付け面積が多い同県丹波市で、うるち米の稲刈りが始まった。収穫した「もみ」を、コンバインから乾燥・調整施設に運搬する軽トラックに移し替える「黄金色のシャワー」が、あちこちで降り注いでいる。検査を経て、8月末から9月初旬に令和2年産の新米として市場に出回る。

田植え時期が早い、市内北部の青垣地域では26日、農業、中尾正文さん(82)が、早朝からコンバインに乗り、自宅近くの田んぼで粘りが強く、冷えても硬くなりにくい低アミロース米「ミルキークイン」を収穫した。

長い梅雨で雨が多かった7月から一転、高温でカラカラに乾いた8月。乾燥して地表にヒビが入った田んぼにコンバインを走らせた。

「収量は多いように見えるが、暑さから玄米を守るため、もみ殻が分厚くなっている可能性があり、米粒が小さいかもしれない。もみすりをしてみないことには、出来の善し悪しが分からない」と話していた。

同市内では、8月下旬から九月中旬ごろまで、黄金色に色づいた稲穂が収穫される。同市の主食用水稲作付面積は2827ヘクタール(2019年度)。

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