感染者出ても「温かい配慮を」 管内でコロナ患者増加受け 市が冷静な対応呼びかけ

2020.08.04
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対策本部会議で冷静な対応を呼びかける酒井市長=2020年7月31日午前11時、兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市はこのほおど日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開いた。同市を含む県の丹波健康福祉事務所管内で感染者が増加していることを受け、酒井隆明市長は、「万が一、市民が感染されたり、疑いがあることがあっても、冷静で温かい配慮をお願いしたい」と呼びかけた。

同事務所管内ではこれまでに計7人の感染が確認されている。会議では国、県の動向を確認したほか、再度、各部署で感染予防の徹底を確認した。

酒井市長は、「県の発表は丹波健康福祉事務所管内としか言われておらず、本人の同意がない限りは居住地が明かされない。必要な対策があれば市に連絡が来ることになっているが、現状ではそのような状況にない」と説明。ただ「感染者の増加を見れば、『発生しない』と言える状況ではなく、『必ず発生する』というのが現実。誰が感染者になるか分からないが、心無い差別が起きないように気を付けてほしい」とした。

各部署からは、市民から「感染者が出ているのではないか」といった電話や来所による相談が増えているという報告があり、情報を持っていない市としては、感染予防の周知を継続的に行っているとした。

対策本部会議で冷静な対応を呼びかける酒井市長=2020年7月31日午前11時、兵庫県丹波篠山市北新町で

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