「麒麟がくる」受け止めは? ゆかりの地・丹波の声 「うれしい」「残念」

2021.02.11
地域明智光秀と丹波地域歴史

光秀の丹波攻めで落城した黒井城から望む雲海=丹波市春日町で

明智光秀を主人公にしたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が終了した。コロナ禍に伴う休止期間などを乗り越え、全44回の放送が終了。光秀ゆかりの地として誘致にも奔走したり、ドラマを機にした活性化事業を行った兵庫県丹波市、丹波篠山市の視聴者はドラマをどう見たのか。感想を聞いた。

作中では、光秀が信長の命を受けて行った「丹波攻め」がわずかに登場。丹波篠山市の八上城主・波多野秀治らも登場した。丹波市は公家の近衛前久の関係で、こちらもわずかに描かれた。

両市を舞台にした合戦シーンはなかったが、ドラマ後にゆかりの地を紹介するコーナーでは、八上城や、黒井城(丹波市)の下館だった興禅寺が登場した。

「(光秀は)丹波の山奥で生きていると聞いた」と登場人物が語る意外なラスト。70歳代の女性は、「驚いたし、その舞台が丹波ですごくうれしかった」と喜ぶ。

60代の女性は、「拍子抜けした。山崎の戦いを描いてほしかった」と不満げ。40代の男性は、「今の時代に合うような希望の持てる終わり方になっていたのかな」と好意的に受け止めた。

30代の男性は、「丹波の出番が少なく残念だった」と話す一方、40代の男性は「そもそもコロナ禍で合戦シーンはロケができなかったのだろう。八上城、黒井城が出てこなかったが、仕方がない」と理解を示す。

ドラマ自体は「おもしろかった」という声が多く、「(兵庫・丹波にとっては)敵方の話だったので、最初はそんなに興味を持っていなかったが、物語がおもしろかったので毎週欠かさず見た」「戦国期の各地のヒーローが出てきて勉強になった」「かわいらしい少年から変貌する信長が印象的だった」「謀反を起こし信長を殺した悪人という印象が強い光秀を、領民や天下を思う人物として丁寧に描いてもらえたのはよかった」などの感想が上がった。

関連記事