有機の黒枝豆表彰 株式会社「やがて」 納入先のイオンから

2023.05.27
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特別表彰を受けた黒瀬さん(中央)。左は森常之・イオントップバリュ副社長=千葉市で(提供)

有機農産物の生産、有機加工食品の製造を行っている兵庫県丹波篠山市の株式会社「やがて」(黒瀬啓介社長)がこのほど、イオントップバリュ株式会社などから特別表彰を受けた。同社は、有機栽培の黒枝豆をイオングループに納入しており、その品質の高さをはじめ、里山再生に取り組んでいることが評価された。

同社は2019年の設立。2年前から、イオングループのプライベートブランド「トップバリュ」シリーズを開発、展開しているイオントップバリュ株式会社と取引を始めた。ブランド「トップバリュ」の中に、公的なオーガニック認証を受けている商品に冠しているブランド「グリーンアイ」があり、やがての黒枝豆はグリーンアイの農作物として販売されている。

同社は、6・5ヘクタールで黒豆を栽培しており、全て有機JASの認定を受けている。年間で500キロの黒枝豆をイオングループに納入している。

グリーンアイのブランドができてから今年で30周年を迎えたのを記念し、特別表彰が行われた。グリーンアイの商品を供給している全国300社の中から6社が表彰された。同社は、草木の茂った耕作放棄地を整備し、イオングループと連携して栗栽培に取り組んでおり、里山再生の活動も評価対象になったという。

黒瀬社長は、「表彰を受けた他の5社は、グリーンアイが立ち上がった頃からの取引業者であり、生産量もわが社とは桁が違う。にもかかわらず表彰されたのは、わが社の黒枝豆への評価だけではなく、丹波地方の有機農業が評価されてのことだと思う」と話している。

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