この春、小学3年生になる篠山市の“恐竜少年”を取材した。恐竜のことが好き過ぎて、みんなにその魅力を伝えたくて、恐竜に関する学校行事まで企画・開催してしまったという内容だ。
恐竜のイラストを交えながら特徴や生態などあらゆる情報を書き込んだ「恐竜ノート」なるものを作っており、現在8冊目を制作中。まだ低学年とあって中身はひらがなだらけ。イラストはお世辞にも上手とは言えないが、専門用語があちこちに並び、ジュラ紀や白亜紀など各時代に生きた恐竜をそれぞれ解説、進化の道筋を描いた系統樹も記載するなど中身は本格的だ。
幼稚園児の時に観た恐竜DVDが、物心がつき始めた少年のハートをわしづかみにした。少年のお母さんとの会話の中で、「いつまで興味が続くか」とおっしゃっていたが、あの探究心と集中力は将来きっと何かの役に立つはず。
そういえば、わたくしも子どものころ、「生きもの博士」と呼ばれていたっけ。小学5年生のときに買ってもらったファミコンにすべての時間をささげるまでは…。(太治庄三)