安心安全委員会

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 「地域の安全は地域で守ろう」というフレーズをよく耳にするようになってだいぶ経つ。篠山市西岡屋自治会は昨年、「安心安全委員会」という組織をつくり、活動を展開している。  「見守りネットワーク」は、住民どうしによる相互支援の連絡網。各隣保に2人ずつ「見守り員」を決め、何かあった場合にはまずそこに連絡する。見守り員は、自治会長で同委員会委員長の梶原周逸さんに連絡し、梶原さんから地域団体員らに支援要請の『指令』が届く仕組みだ。 「おせっかいなんですけど、台風の時、一人ぐらしや高齢者所帯のお年寄りが心細い思いをしているんじゃないかと気になって」と梶原さん。近所の人に「ちょっと助けてほしい」と思っても、気兼ねがあって言い出しにくいもの。連絡網があれば、頼む方も頼まれる方も心積もりができ、スムーズに支援できそうだ。 従来の仕事だけでも面倒だと思ってしまいそうなのに、積極的に新しい活動に取り組む梶原さんのリーダーシップには頭が下がる。任期が決まっているからできると笑うが、「やりたいことが次々に浮かんできて」という姿勢を見習いたい。(徳舛 純)

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