頑張れ駒谷君

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 福知山成美高校が、7月31日に行われた全国高校野球選手権京都府大会で優勝を果たし、甲子園出場を決めた。 同校優勝の大きな要因となったのは春日中学校出身の投手駒谷謙君。ストレートやスライダーを武器に、大会を勝ち抜いた。 大会が始まる前、地元出身者ということで期待を寄せていた。高校野球の特集記事で取材した際、監督に駒谷君の調子を尋ねたところ、「新人戦、春の大会と結果は出してないしなあ…」と渋い表情でおっしゃったのを思い出す。 ところが決勝で延長10回を完投。打線をヒット5本に抑え、優勝に貢献した。 その日に行われた優勝報告会で、監督は「春から一番大きく変わった選手」と駒谷君を笑顔で紹介。聞けば、満塁の時でも笑ってマウンドに立っていた。どんなピンチにでもどっしりと構える精神力が今大会に向けついたらしい。 ランナーを背負った時いつも何を考えていたのか、と質問すると「笑顔で楽しむこと」という答えが返ってきた。 甲子園という大舞台にふさわしい大物ぶり。地元の期待を背負い、全国の強豪相手に大暴れしてほしい。(西澤健太郎)

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