プレワールドカップ

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 青垣町の岩屋山で、来年のパラグライダー・ワールドカップ誘致をめざすプレ大会が始まった。見物人送迎用の車で運んでもらい、山頂へ。森の中の道を抜け、青空が広がった瞬間、黄色、赤、白とカラフルな機体が目に飛び込んできた。80機もの機体をまぢかに見るのは初めて。空に浮かぶパラグライダーは、まるで熱帯魚のよう。何度も「うわー、きれいやなあ」と、口走ってしまった。高度を上げた機体は徐々に小さくなり、しまいには青空に吸い込まれてしまった。 大会には、多くの人が携わっている。離陸場では50人ほどのスタッフが、機体の出し入れを手伝っていた。京阪神から駆けつけた愛好家たちで、青垣町内のパラグライダースクールの卒業生が少なからずいた。地元のボランティアたちは、地上で裏方仕事に汗を流していた。パラグライダーの離陸場所も、大会に合わせ、青垣町スカイスポーツ運営協議会が、乏しい予算をやり繰りし、拡幅整備した。まさに住民手作りのイベントだ。 きょう9日も、天気が良ければ、大会が開かれる。空を見上げ、静かに声援を送り、本大会誘致が成功するよう心から祈りたい。(足立智和)

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