小島兄弟

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 篠山出身の有名マラソン選手といえば、そう、小島宗幸さん(30)・忠幸さん(29)兄弟。現在は2人とも、旭化成陸上部に所属し、活躍を続けている。卒業を控えた中学3年生にメッセージを頼まれ、先日、母校の篠山中学校を訪れた。 2人で一緒に人前に立つのは久しぶりだったそうだが、漫才のように息が合っていて、絆の深さが伝わってきた。 兄の宗幸さんが冒頭、「2人はぜんぜん性格が違います」と言えば、弟の忠幸さんが「分かりやすく言うと、いい方が僕です」。兄の答えに続いて弟が別の意見を述べる回答が多く、『負けん気』のようなものが感じられて面白かった。とはいえ忠幸さんは、「2人で1人」「兄がいての自分」とてらいもなく言っていたので、宗幸さんをかなり尊敬しているようだし、宗幸さんも「身近なライバル。存在は大きい」と明かしていた。 兄はシドニー五輪、弟はアテネ五輪の候補選手になったが、どちらもまだ最終切符を手にしていない。兄弟の中学陸上部時代の恩師で、2人が走った翌日のスポーツ新聞を買うのが趣味という同校の東浦一裕先生はじめ、多くの地元ファンが次こそと応援している。(徳舛 純)

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