有本明弘さんの指摘

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 青垣住民センターで、北朝鮮による拉致被害者家族会連絡会の有本明弘さん、嘉代子さんの講演を聞いた。「有本」「救う」のキーワードでインターネットで検索し、東京講演の内容を記述したブログ「有本恵子さんを救うぞ東京集会」を読めば、青垣講演に来られなかった人も、ほぼ同じ情報を得ることができる。新聞、テレビで報じられることの少ない情報が多く、興味深い。 明弘さんが強く訴えた、拉致問題がこじれた原因の一端がメディアにあるとの指摘に、心が重くなった。「知っているのに、記事にしない、放送しない」というマスコミのあり方が批判の中心だ。「真実をしっかり知らせて」と繰り返し訴えられ、講演後にあいさつをした際も「君らがしっかりやってくれんかったら、ほんまにアカン」と言われた。 丹波市政を担当していても、確かに「知っているのに書いていないこと」がある。読者に早く知らせた方が良い情報を「自主規制」したり、当局に「規制」されたりして書いていない自分がいる。 いいことも悪いことも書く。当たり前のことを当たり前にできるよう、気合いを入れてやっていきたい。(足立智和)

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