政策論争を

2007.01.30
未―コラム記者ノート

 30日公示、9月11日投開票の衆院選に向けて、立候補予定者の活動が本格化している。新事務所の開設、団体へのあいさつ回り、決起集会の開催-など、取材で耳にする言葉が、徐々に『臨戦態勢』の色合いを濃くしている。 衆院の解散直後に、丹波地域の有権者の反応を聞いた際、「今回の選挙には関心がある」という人が多かった。参院での郵政法案否決を受けて衆院を解散した首相の手法には賛否が分かれるが、ドラマチックな展開が関心を高めたことは否めないようだ。 選挙の前哨戦が本格化してからも、テレビや新聞では連日、「刺客」などの話題が伝えられている。刺激的な文言もまた、有権者の耳目を集めているが、これは本筋から離れた話題だろう。選挙を前に政党や立候補予定者が有権者に示すべきものは、国や地域の未来をどうするのかを描いた、具体的な政策である。 兵庫五区からの立候補を表明している人は、現時点で4人。展開の読めない混戦である。ワイドショー的話題は他の選挙区に任せて、と言ったら不謹慎かもしれないが、4人には思いきり政策をぶつけあってほしい。有権者はそれを望んでいる。(古西広祐)

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