丹波市になって約4カ月が経つ。市民の『一体感』は生まれてきているのだろうか。柏原町商工会が取り組んでいる特産品開発委員会の試食会で、思ったよりも「旧町意識」の壁は低いのかもしれないと思ったできごとがあった。 この委員会は、新たな「柏原特産」を世に出そうと取り組んでいる。試食会の出品業者に氷上町の菓子店が入っていたので、ぶしつけだったがお店の人に聞いてみた。「完成したら『柏原の特産』として売るんですか」「そうです」。「氷上町の方ですが、違和感はないですか」「それは無いですよ」。 商工会の事務局職員にも尋ねたが、「丹波市になったことだし問題ないです」との返事。自分だけが「旧町」を気にしすぎていたのかもしれないとも思った。試食会の最後には、出席していた市島町の方が、市島町商工会青年部が開発した米粉うどん「ほのかちゃん」を配ってPRしていた。 旧町の壁をいち早く無くすのは、商売かもしれない。地域で活動する人たちも、人材を含め今まで知らなかった他町の『資源』に興味を持っている。人々の交流や行動範囲が広がれば、合併効果といえるだろう。(徳舛 純)