「トライやる」に学ぶ

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 人見知りするタイプなので、昔から知らない人と話をするのは苦手だった。新聞記者になった今でも、初めての人と出会う時は少し緊張する。中学2年生が社会で職場体験をつむ「トライやるウィーク」が、自分の中学生時代にあったら、どう過ごしただろうか。1週間見知らぬ大人たちに囲まれて緊張しっぱなしで過ごすか、それとも、学校に通わなくてよい解放感を楽しむか-。 今回、丹波新聞社では、2人の中学生が「トライやる記者」を体験した。一緒に記事集めや取材活動をしたのだが、相手は一回りも年齢が下。車での移動中、何を話せばいいか分からなかったが、沈黙が気まずかったので、とにかく話しかけた。今になって、よけいな疲労を感じさせたのでは、と心配している。 期間中、一緒にまわっていた中学生が、取材先の人からあいさつについて指摘を受けた。「中学生だから、ちゃんとできなくても仕方ない」と、それまで大して気にしていなかったが、「せっかく『トライやる』をしているのだから、あいさつの仕方を教えてあげて」との指摘。自分の社会人としての意識の低さを指摘された思いだった。気を引き締めていかないと。(古西広祐)

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