原油の価格が世界的に高騰し、ガソリンの小売価格にも影響が出ている。OPECが増産計画を打ち出し、一時よりは原油価格は下がったというが、『資源小国』日本に住む者として、あらためてエネルギーについて考えるきっかけにしなければと思う。 さて、先日「ドリカムたんば」の取材に行くと、会場駐車場にエンジンがかかったままの黒塗りの高級車が一台停まっていた。1時間ほどして取材が終わり会場を出ると、その車はまだアイドリング中。誰の車かと思ったら、ある町長が乗って帰っていった。 会議中、ずっとエンジンをかけていたのか。はたまた、私が会場に入った直後にエンジンを切り、偶然出る直前にかけ直したのか。できれば後者であってほしいが…。 「そんな瑣末なことに目くじらをたてなくても」と笑う方もあると思うが、無駄なアイドリングは資源の浪費だけでなく、排ガスによる環境破壊にもつながる。ましてやそれは私人の車でなく町の公用車だ。各自治体は夏季の『エコスタイル』など、省エネに力を注いでいるはず。町のトップたるもの、小さなことでも「隗より始めよ」で、範を示してもらいたい。(坂本守啓)