ゆっくりと着実に

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 新しい年度が始まった。あちこちで何かが少しずつ変わっている。取材先で、スーツ姿がまだ初々しい新採用の人をよく目にする一方、退職や異動によって、これまで日常的に見かけた場所から姿が見えなくなった人もいる。業務の引き継ぎのため、仕事場が普段より雑然とするのも、この時期ならではの光景だ。 この仕事についてから、4回目の春が来た。この1月で、四捨五入すると30歳になる年齢になっている。新採用で右も左も分からなかったあのころの自分と比べ何か変わっているだろうか、と時々考えることがある。そして毎回、何も変わっていないなあ、とため息と安堵がまじった結論に達する。 小さなころまだしも、20歳を超えた人間が短期間で変わるのは難しいだろう。しかし、そう油断していては結局成長しないのではないか。ゆっくりでも伸びていくよう努力しないと、と思う。 話は変わるが、本紙では3月下旬から一部の野球記事に試合の得点表を付け始めた。少しでも読みやすい新聞を作ろうと、社員一同知恵をひねっている。歩みが遅くいたらないところもありますが、今年度も丹波新聞をよろしくお願いします。(古西広祐)

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