氷上郡合併協議会の住民説明会が各町で始まった。昨年の秋から1年かけて合併協議会が決めてきた6町で結ぶ約束事や、協議会で描いた「市の将来像」の中身を紹介し、少しでも理解してもらおうというものだ。身近な質問や疑問を直接たずねる機会は、今回を逃すとない。万障繰り合わせ、ご近所お誘い合わせの上、ぜひ参加されることをおすすめする。 会のタイトルこそ「説明会」となっているが、内容は「報告会」。説明会で住民からどんな意見が出ても、協議会は原則として「合併協定項目は見直さない」ことを確認済み。 だからといって「参加しない」のではなく、行政側が「どういう説明をするのか」、耳を傾ける責任が住民の側にもあると思う。合併で一番変わるのは、住民の暮らしなのだから。 また、「何を言っても取り入れてもらえない」ということではない。各町の町議会が合併を議決した後、どういうサービスを充実していくのか、または中止するのか、具体的な検討が、各町の事務レベルで深められていく。意見が、この中に取り入れられることもあるかもしれない。質問、苦情、提言、「投げかける」ことが大切だ。(足立智和)