3町ごみ処理

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 氷上、柏原、青垣3町の可燃ごみ処理施設の処理方式が、ごみを燃やさず、乾燥させることで、かさを減らすRDF方式から違う方式に変わる可能性がでてきた。検討を加えた結果、最終的にRDF処理になる可能性もあるが、一度立ち止まって考える機会ができて良かったというのが正直な感想だ。 RDFは、かさを減らしても、その後燃やすなどの処理が必要だ。その処理は、どこか「よそ」の世話にならなければならない。 篠山市では、直接ごみを燃やす新しいごみ処理施設が完成した。このごみ処理施設建設を受け入れた地元の人から聞いた話を思い出す。 篠山市でも新施設のごみ処理方式としてRDFが持ち上がったそうだ。しかし、「補助燃料として再資源化をはかるというものの、結局、RDFはごみで、新しい施設を作ってごみを作るともいえる。自分たち自身がごみ問題で苦しんでおり、この苦しみをよその人に押し付けることはできないと考え、自己完結型の直接燃焼方式での受け入れを決めた」と、苦しい胸の内を聞いた。 6町の役場職員を対象にしたあるアンケート調査で、「氷上郡の広域課題」の1位がごみ処理だった結果を例にあげるまでもなく、ごみ問題は難しい。しかし、避けられない。限られた時間の中で、最善の策が選ばれることを期待する。 (足立智和)

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