氷上郡六町長による「合併座談会」では、六人がそれぞれの町を背負って合併協議に臨んでいることが感じられた。 その中で、武田信一町長の「青垣では平成七年から財政改革を進めた結果、財政構造はかなり良くなり、中学校舎、給食、新庁舎建設に取り組む準備ができた。合併を踏まえて計画を進め、新市には迷惑をかけない」という発言が印象に残った。 合併協議や国の交付税削減は、この数年で急浮上した問題。各町の振興計画に従って事業は進められており、合併によって全てを白紙にすることはできない。しかし、武田町長の言うように「他町に迷惑をかけない」という姿勢は必要だと思う。合併して市になるのであれば、これまでの町単位での計画は見直した方がいい場合もあるだろう。 梅垣隆柏原町長は、今後話し合われる新市名について「丹波市」はどうかと意見を述べた。気が早いかもしれないが、この意見は他でも聞いたことがある。丹波は京都府に「丹波町」があるし、一般的に兵庫県では篠山市が“丹波”のイメージだろう。とはいえ、氷上郡もりっぱな丹波の国なのだから、知名度のある名前を市名にしてしまってもいいかもしれない。 今後の過程では住民参画が重要になる。日頃のニュースで全国的な動きも注目しながら、身近な問題として話題にしたい。(徳舛 純)