2004年に移転改築される篠山中学校への通学路を、篠山市の教育委員や市教委職員が実地調査するというので取材した。教育委員が実際に中学生と同じように自転車に乗り、自ら通学路の様子を体験しようというもの。初めは車で追いかけていたのだが、小回りがきかないので急いで支局へ戻り、自転車に乗り換えてついていった。 今回の調査は主に、丹南中から篠山中へ通学区変更が検討されている城南小学校区からのルートを中心としたもの。交通量の多い路線や交差点、道幅の狭いところなど、一時間半ほどかけて通学に使われると予想される路線をチェックしていた。 以前開かれた城南校区対象の通学区変更説明会では、住民から賛否両論出されたが、共通していたのは子どもたちの安全確保を願う思い。「2004年までに間に合うのか」という質問が多く出された。道路の整備は一朝一夕に進むものではないので、そういう懸念があるのもうなずける。 教育委員の一人は「まったく危険のない道路というのは考えられないが、最善のものを考えたい」と話していた。各校が現在通学路としているところも、万全とは言えない所が少なくない。できるだけ子どもたちが安心して通学できるよう、篠山中の通学路に限らず、調査、検討、そして改善してもらえればと思う。(坂本守啓)