年末年始の不摂生で体にたまっていたお屠蘇も、“えべっさん”の吉兆を燃やす煙と一緒にようやく抜けきった。1月もすでに中旬、成人式のシーズンだ。丹波では今年、1600人を超える人が成人する。今日からあちこちで、スーツや晴れ着に身を包んだ若者が見られることだろう。 ご存知の通り、今年の元日号の特集テーマは「若者」。10歳代の後半から30歳代にかけての人たちを大勢取り上げた。取材前は、このテーマで満足な特集が組めるのかと若干の不安も感じていたが、いざ始めてみるとその心配もどこへやら。さまざまな分野で活動しておられる人たちの笑顔が、元日号の第一面を華やかに彩ってくれた。 今回登場して頂いた人たちは、仕事や趣味など分野こそ違うが、みなさん自分が「好きなこと」を追及している人たち。「大人になると好きなことができなくなる」というある種の“きまり文句”が、本当はそうでないことを行動で示している人たちだ。 大人になっても、努力さえすれば「好きなこと」はできる。新成人のみなさんには、あの人たちの姿を読んでどのように感じられただろうか。「大人になっても楽しそう」「そう悪いものでもないかも」そう思っていただければ、これ幸い。いっぱい努力して「好きなこと」をして下さい。ご成人おめでとうございます。(古西広祐)