記者1年目だった昨年は、とりあえず夢中のうちに過ぎ去ってしまった。何もかもが初めてで、ニュースの価値もよくわからず、先輩からのアドバイスに頼り切っていた。それに、時間的な余裕もあまりなくて、じっくり考えたり自分を省みたりすることもできなかったように思う。 いろいろな反省点を挙げるときりがないが、新年を迎えたのだから、その反省を踏まえて前向きに目標を掲げよう。6日号4面にも書いたが、今年は「感受性と国語力」を高める一年にしたい。 普通は目を止めないような物事や、よくあることだからと見過ごしてしまうようなことにでも、これまでと違う点、新しい面を感じ取れるようになりたい。また、ありきたりの表現にならないよう、語彙(い)を増やし記事の書き方も上手くなるように頑張ろうと思う。 そのために、今年は多くの本を読みたい。本は新しい知識や発見を与えてくれる。もともと好きなのだが、昨年は新聞や雑誌を流し読むくらいしかできなかった。学校で取り入れられている「朝の十分間読書」ができればいいのだが、毎日は難しい。かわりに、休日をもっと有効に使い、ぼーっと過ごしていた時間を減らしていこう。そして多くの本に出会い、心豊かな一年を過ごしたい。(坂本守啓)