柳の新芽が芽吹き、気が付けば花壇のチューリップが咲いている。童謡「春が来た」のように、突然春がやってきた感じでうきうきする。もちろん、桜も満開だ。 7、8日に篠山城跡周辺で開かれる桜まつり。8日のステージには、フォークシンガーの大塚まさじさんと、舞踏家の栗太郎さんが出演する。2人とも篠山に住んでいるが、むしろ全国区で有名なアーティストで、気軽に見られるのはラッキーだ。 「盆櫻展」も近くで9日まで開かれている。「盆梅」は多くあるが、「盆桜」は全国的にも珍しいらしい。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」とも聞く。「桜は切ったら枯れてしまう」が通念だったが、篠山盆栽会の才本淳一会長が10数年前に挑戦したところ、意外とうまくいったため、会員全体に広めたのだそうだ。 「暖冬で早く咲くと思って寒いところに置いていたら、急に寒くなって、今度は間に合わなくなると、慌てて暖かいところに持っていった。今年は天気に振り回されました」と才本さん。「大変ですね」と言うと、「それもまた楽しみです」と悠然としていた。城跡が残る篠山には桜がよく似合う。(徳舛 純)