ホタル、来い

2007.06.14
未―コラム記者ノート

 篠山産業高校丹南校主催のホタルについての講座。地域住民らを前に毎年行われるものだが、今年初めて同校生徒が生態などについて発表する。 初の試みということもあるので緊張しているかな、と思っていたが、笑顔で「ホタルの住む環境について発表できるのはうれしい」などと頼もしい。 発表を聞かせてもらったが、データがうまくまとまっていて分かりやすく、ホタルの発光するのは晴れか曇りの時が多いなど、「へえ」と思うことが多々あった。 取材しながら小学生のころ、両親に連れられて近くの川へホタルを見に行ったことなどを懐かしく思っていたら、平成生まれという生徒が「最近の子はホタルを見に行こうと思わない」と言うのを聞いて驚いてしまった。 自分もテレビゲームなどに代表される娯楽にどっぷり浸かった世代だが、その下の世代ではそれがもっと顕著になっているらしい。 ホタルが夕闇に飛び交う姿は美しく、幼い心と頭に焼きついた。勝手なお願いだが、テレビゲームでは味わえない感動がすぐ近くにある、そのことを子どもたちに伝えてほしい。(西澤健太郎)

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