「お母さん力」

2007.07.09
未―コラム記者ノート

 若いお母さんたちが畑でテキパキと動いている、というのはあまり見かけない光景だと思う。篠山市の栗栖野地区子供会が、今年度の事業で取り組んでいる農園づくりを取材して、新鮮な感じがした。 「くりすのパワフル農園」では、ヒマワリやホウレンソウなどをみんなで育て、個人のスペースではトマトやメロンなど好きなものを植えている。その種類はかなり多彩。毎週木曜日が活動日で、毎日水やりに来ている「農園好き」の子もいるという。 子どもたちは楽しそうだったし、それを見守るお母さんたちの姿がとても頼もしく、素敵に見えた。 自宅での畑仕事はもっぱら、現役のおばあさんたちの仕事だそう。実はお母さんたちも畑仕事は初めてと聞いて意外な感じがしたが、分からないことは聞きに行くし、畑は村の中の道沿いにあるので、通りがかりのお年寄りたちも何かと教えてくれるらしい。 農作物を育てる楽しさを味わい、収穫物は家で食べられるので一石二鳥。「お母さん」たちがしっかりしていれば、子どもたちはすくすく育つ。そんな安心感をもらった取材だった。(徳舛 純)

関連記事