再編・統合の議論を

2007.08.06
未―コラム記者ノート

 病院問題について話をする機会を何度か頂いた。医師不足という医療崩壊の原因を考え、立て直すことを考えた時、「県立柏原、柏原赤十字、兵庫医大篠山の3病院を1つに統合するのが、最も将来にわたって医療水準が維持できる可能性があり、共に関連大学からの医師派遣に依存している県立柏原と柏原赤十字を統合するだけでは、医師不足の解決は困難」との私見を伝えている。 丹波市では、「県立柏原と柏原赤十字の両病院に支援を」「県立柏原に絞れ」という論議が、市議会を中心に起こっているが、視野を広げ、統合も論じてほしい。まず、丹波市の2病院が統合し、篠山との3病院統合になるのか、3病院同時をめざすのか。 再編・統合の議論には時間がかかり、議論をしている間に病院が倒れてしまう危険性は多いにある。しかし、議論を先延ばししても、倒れるだろう。3つの病院が1つになる心理的寂しさ、物理的不便さを考慮しても、両市民の安全・安心を考えた時、一定の高度医療が提供できる病院を丹波地域に残すことが最良の選択でないだろうか。医療を守る観点から、可能性にかける議論を望む。(足立智和)

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