篠山市内の民家で、サル除けのために設置していた粘着シート式ネズミ捕獲器に、1週間で5匹ものマムシがかかった。取材した記者から「ネズミ捕りならぬ、マムシホイホイですね」という言葉を聞いた時は、思わず笑ってしまった。珍しい話だと同僚と話していたら、別の人が「いや、粘着シートにはマムシが寄ってくる」と断言。似た体験をした人は他にもいるらしい。 粘着シートに他の獲物はかかっておらず、マムシがえさを求めて寄ってきたわけでもなさそうだ。三田市にある県立人と自然の博物館は、「捕獲器の成分にマムシを近づけるものがあるのでは」と推測していた。この見立てが正しいかどうかは分からないが、ありそうな話ではある。 おりしも夏休みの真っ最中。宿題の自由研究の課題選定に困っている子どもさんがいれば、研究テーマに選んでも面白いかもしれない。やりがいのある話題だと思う。ただ、安全にだけはくれぐれも注意を。 ちなみにマムシといえば、皮をはいで干したものをポリポリと食べていた祖父の姿を思い出す。聞けば、そのように食する人は結構いるらしい。マムシって案外おいしいのだろうか。(古西広祐)