地球温暖化防止などの視点から、バイオディーゼル燃料(BDF)の普及に取り組んでいる、丹波市内の有志グループ「循環型まちづくりネット」を取材した。 BDFは、天ぷら油の廃油を精製するもので、、ディーゼル車に使用できる。ガソリンより燃費が良いほか、軽油と比べて黒煙や硫黄酸化物の排出が大幅に少ない。二酸化炭素の排出削減にもつながるとされる。同ネットは、「家庭の廃油を回収し、BDFとして利用するサイクルが出来れば、環境問題に貢献できる」として、BDFの盛り上げに尽力している。 同ネットは、旧氷上郡時代から各町で環境問題に取り組んできた人たちを中心に、今年発足した。7月にフォーラムを開催したのに続き、27日には、市内で開かれた産業交流市で、BDFを使った乗用車の試乗会を開いた。行政との調整に難航する場面もあったようだが、なんとか取り組みを実現させようと努力を続ける熱意には頭が下がる。 旧町域を超えて人材が集まった同ネットは、合併後の丹波市の市民活動を象徴するものの1つだと思う。活動の発展を期待し、注目していきたい。(古西広祐)